籾の種まき

みなさん、こんにちは!

今回は、5月下旬の田植え前に行う『稲の育苗(いくびょう)』の
模様をレポートします。
育苗とは文字通り苗を育てる作業を指し、稲の種には籾(もみ)を
使用します。

ここで籾について詳しく説明します。
10月に稲刈りを行い、その稲の脱穀作業を行います。
ここで脱穀された状態のものが籾となります。
籾とは、玄米に殻が被った状態のものです。

また、この籾を食べられる状態にするには、以下の工程を経ます。
籾を籾すり→玄米
玄米を精米→白米
となるのです。
玄米を精米すると、あわせて糠(ぬか)も発生します。

それでは、この籾の種まきまでの工程です。
①籾の塩水選(えんすいせん)
②籾の温湯消毒
③種籾の浸水・催芽(さいが)
④籾の種まき
と続いていきます。
これらの作業を順に追って見ていきましょう!

①籾の塩水選
比重1.13の塩水(この比率が一般的と言われている)に籾を入れると、
比重の軽い籾は水面に浮き上がり、比重の重い籾は下に沈殿します。
病気にかかっている籾は軽く、健康に育った籾は重くなります。
この健康な重い籾を種として使用します。

IMGP0164.jpgのサムネール画像
「スタッフみんなで、塩水選をしています!」


②籾の温湯消毒
籾はまた、病気の原因となるカビなどに汚染されていることがあります。
そのために塩水選を経た籾を袋に入れ、60℃のお湯に10分間浸し消毒を行います。
10分後、すぐに引き上げ冷水で一気に冷やします。
低温でも消毒不足となりますが、また過度に高い温度や時間が長すぎても
発芽不良を引き起こすからです。
農薬に頼らない栽培方法では殺菌剤を使用しないので、消毒にはこの
方法を用います。

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「温度維持が難しいのです!」


③籾の浸水・催芽
次に温湯消毒後の籾を、水温15℃ぐらいの水に約一週間、浸し続けます。
これが籾の浸水作業です。
空土の田がある御門集落で田植えをする予定の、うるち米の「あきたこまち」、
酒米の「ひとごごち」、そしてもち米の「ひめのもち」を浸水させているところです。

DSCF0482.jpg


この浸水作業により、籾が水分を含み膨らみ催芽してきます。
催芽させるには100℃の積算温度が必要となります。
積算温度100℃とは、浸水させた温度が合計100℃となることを指します。
一日目15℃、二日目30℃と言った具合です。
そして最終日に、約30℃まで温度を高め一斉に催芽を促します。

IMGP0195.jpg
「ついに催芽してきました!」

左上1ミリ程度、白いものが出ているのがわかりますか?
催芽と言っていますが、実はこれは籾の根です。
この籾を種としてまいていきます。

④籾の種まき
籾まきをする前に、育苗トレーに、あらかじめ稲の育苗土を敷き詰め、
水分を含ませておきます。

IMGP0199.jpg
「じょうろで水をまいてます」

この上に、籾専用の播種機(はしゅき:種まき機のこと)で、
籾を均一にまいていきます。
その時に、籾はパラパラとなるくらいに乾燥させます。
そうしなければ、せっかく催芽した籾の根を播種機で切ってしまうからです。

IMGP0202.jpg
「播種機で種をまいてます」

そして均一にまいた籾の上に、覆土(ふくど:土を被せること)を行い、
「籾の種まき」作業は完了です!

IMGP0201.jpg
「覆土されました!」


この育苗トレーをビニールハウスに並べ、田植えを迎える5月
下旬まで大切に温度・散水管理していきます。
発芽は約3、4日後になります。


次回は、籾が発芽した状況をレポートします。
以上、農場スタッフからのレポートでした。

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